1、唐物と東アジア:舶載品をめぐる文化交流史
出版日期:2011年11月
作者:河添房江、皆川雅樹 編著
出版单位:東京:勉誠出版
内容简介:
「唐物」研究と「東アジア」的視点——日本古代·中世史研究を中心として(皆川雅樹)
日本美術としての「唐物」(島尾新)
【コラム】唐物と日本の古代中世(五味文彦)
奈良時代と「唐物」(森公章)
上代の舶載品をめぐる文化史(河添房江)
「万葉集」と古代の遊戯——双六.打毬.かりうち(垣見修司)
平安時代と唐物(シャルロッテ.フォン.ヴェアシュア)
算賀·法会の中の茶文化と「源氏物語」——書かれざる唐物(末沢明子)
【コラム】唐物としての書物(小島毅)
唐物としての黄山谷(前田雅之)
中世唐物再考——記録された唐物(古川元也)
戦国織豊期の唐物―唐物から名物へ(竹本千鶴)
【コラム】唐物と虚栄心の話をしよう!(上野誠)
江戸時代の唐物と日蘭貿易(石田千尋)
琉球使節の唐旅と文化交流(真栄平房昭)
2、古代アジア世界の対外交渉と仏教
出版日期:2011年11月
作者:河上麻由子 著
出版单位:東京:山川出版社
内容简介:
序 論
第一部 遣隋使と仏教
第一章 南北朝~隋代における仏教と対中国交渉
第二章 中国南朝の対外関係において:仏教が果たした役割について——南海諸国の上表文の検討を中心に
第三章 隋代仏教の系譜——菩薩戒を中心として
第四章 遣隋使と仏教
第二部 唐の皇帝と天皇の受菩薩戒
第一章 唐の皇帝の受菩薩戒——第一期を中心に
第二章 唐の皇帝の受菩薩戒——第二期を中心に
第三章 唐の皇帝の受菩薩戒——第三期を中心に
第四章 唐代における仏教と対中国交渉
第五章 聖武.孝謙.称徳朝における仏教の政治的意義——鑑真の招請と天皇への授戒からみた
結 論
3、都城の系譜
出版日期:2011年11月
作者:應地利明 著
出版单位:京都:京都大學學術出版會
内容简介:
はじめに——都城研究革新のための視座
図表一覧
写真一覧
第1部 古代インドと古代中国の都城思想
第I章 古代インド世界の都城思想
第II章 古代中国世界の都城思想
第III章 古代インドと古代中国の都城思想比較論
第IV章 古代インドと古代中国における初期都市の同型性——城砦.市街地の空間的二元性
第2部 都城のバロック的展開
第V章 東南アジアでのインド都城思想の受容とバロック的展開
第VI章 中国都城のバロック的展開
第VII章 中国世界周辺での中国都城思想の受容とバロック的展開(1)——日本
第VIII章 析出核A2周辺での中国都城思想の受容とバロック的展開(2)——ヴェトナム
第IX章 都城思想と2つのアジア——イスラーム世界の位置づけ
第3部 18世紀ヒンドゥー世界両端の建設都城
第X章 ジャイプル—近世インド世界の「バロック化」都城
第XI章 チャクラ.ヌガラ—近世バリ世界の「バロック化」都城
注
あとがき
索引
4、近代中国の出産と国家.社会——医師.助産士.接生婆
出版日期:2011年11月
作者:姚毅 著
出版单位:東京:研文出版
内容简介:
序章:出産と近代中国
第1章:伝統的産婆の世界と医者
第2章:西洋産科学の伝来と受容
第3章:医の専門職化と医師.助産士.産婆の分業の形成
第4章:国家による介入
第5章:助産教育のシステムの形成と実態
第6章:出産の現場
第7章:出産の近代化に対する女性たちの反応
終章:近代のジェンダー.国家.文化
5、中国語圏文学史
出版日期:2011年10月
作者:藤井省三 著
出版单位:東京:東京大學出版社
内容简介:
序章 中国語圏の現代文学を学ぼう
第1章 清末民初(一九世紀末~一九一〇年代半ば)——租界都市上海の誕生と「帝都」東京体験
第2章 五四時期(一九一〇年代後半~二〇年代後半)——「文化城」北京と文学革命
第3章 狂熱の三〇年代(一九二八~三七年)——国民革命後のオールド上海
第4章 成熟と革新の四〇年代(一九三七~四九年)——日中戦争と国共内戦
第5章 毛沢東時代 (一九四九~七九年)——文化大革命に至るまで
第6章 鄧小平時代とその後(一九八〇年~現在)——天安門事件と高度経済成長
第7章 香港文学史概説
弟8章 台湾文学史概説
6、東アジアのディアスポラ
出版日期:2011年10月
作者:駒井洋 監修,陳天璽、小林知子 編著
出版单位:明石書院
内容简介:
第I部
第1章:華僑華人の歴史的展開
第2章:「台僑」と「港僑」の創出
第3章:中国系新移民
第II部
第1章:戦前期日本における海外移民
第2章:海外移住と移民·邦人·日系人
第3章:沖縄の移民
第III部
第1章:「解放」前における在外朝鮮人の形成と離散
第2章:コリアン·ディアスポラ
第3章」(北)朝鮮から(南)韓国へ
7、「壁と卵」の現代中国論
出版日期:2011年10月
作者:梶谷懷 著
出版单位:京都:人文書院
内容简介:
第1章 自己実現的な制度と私たちの生活
第2章 グローバルな正義と低賃金労働
第3章 赤い国のプレカリアート
第4章 中国とEUはどこが違うのか?——不動産バブルの政治経済学
第5章 米中の衝突は避けられないのか?——中国の台頭と人民元問題
第6章 歴史に学ぶ中国経済の論理
第7章 分裂する「民主」と「ビジネス」
第8章 これからの「人権」の話をしよう
第9章 日本人の中国観を問いなおす——戦前.戦後.現在
第10章 〈中国人〉の境界——民族問題を考える
第11章 村上春樹から現代中国を考える
あとがきに代えて——リスク社会化する中国とどう向き合うか
8、唐代龍門石窟の研究——造形の思想的背景について
出版日期:2011年10月
作者:久野美樹 著
出版单位:東京:中央公論美術出版
内容简介:
第1章 本研究の目的と方法
第2章 長文造像記を伴う造形についての研究──中尊如来像の尊格と浄土の概念
第3章 造像記を伴わない大像の尊格について──賓陽北洞像と潜渓寺洞像
第4章 敬善寺洞、万仏洞等の一仏多菩薩像について
第5章 触地印阿弥(だ)像研究
第6章 旧擂鼓台南洞中尊像について
第7章 結論
9、内藤湖南への旅
出版日期:2011年10月
作者:粕谷一希
出版单位:東京:藤原書店
内容简介:
はしがき
1 内藤湖南の郷宅——秋田毛馬内紀行
2 新聞記者時代——政治.言論.学問
3 支那論の位置——同時代中国をどう見るか
4 通史の独創性——全体(文明)の観察者たち
5 文化史的方法に就いて——日本文化の成立過程
6 中公クラシックス版「東洋文化史」——その視点の新しさ
7 支那史学史——近代日本の歴史意識
8 宮崎市定の位置——「アジア史論」の方法と磁場
9 世界史的立場と日本——世界史と歴史哲学の間
10 「文明の生態史観」以後——梅棹忠夫の仕事」
11 ふたたび 「支那論」に戻って——中国はどこへゆくのか
12 学問全体への問い——支那目録学の世界
結
内藤湖南略年譜 (1866-1934)
著作一覧
人名索引
10、泊園記念会創立50周年記念論文集
出版日期:2011年10月
作者:吾妻重二 編
出版单位:大阪:關西大學出版部
内容简介:
口絵
序
まえがき
泊園書院に関する史実について(吾妻重二)
三世祖述と創意の学(水田紀久)
書院——近世中国における教育の中心(李弘祺 撰,山田明広、吾妻重二 合譯)
韓国書院の研究動向とその成果(鄭萬祚 撰,篠原啓方 譯)
儒学の学びと人間形成(辻本雅史)
幕末大坂の知的拠点——懐徳堂.適塾.泊園書院(湯浅邦弘)
泊園書院における先秦諸子学(松井真希子)
藤澤東【田亥】.南岳と「周易輯疏」(王鑫 撰,松井真希子、前原あやの 合譯)
日本の書院.私塾に関する研究とその問題意識——最近二十五年の主要研究事例に見る(陶徳民)
京都順正書院初探(鄧洪波 撰,紅粉芳惠 譯)
近世日本における儒教と儒葬墓について——徳島藩蜂須賀家の万年山儒葬墓を中心に(薮田貫)
泊園書院年表:寛政六年(一七九四)~平成二十二年(二〇一〇)(吾妻重二)
11、清代中国琉球交渉史の研究
出版日期:2011年10月
作者:松浦章 著
出版单位:大阪:關西大學出版部
内容简介:
序
序論 清代中国と琉球の交流環境
第一章 清代中国の朝貢国であった琉球国との交流——使節と漂着船
第二章 清代中国と琉球国との交流環境
第一編 清代中国·琉球関係における使節往来
第一章 清代中国の使琉球册封使の人選——汪楫の場合を中心に
第二章 清代琉球使節の福州·北京間における清官吏の伴送
第三章 清代琉球朝貢使節の上京使節
第四章 清代琉球使節の見た北京
第二編 清代琉球使節の客死
第一章 清代琉球国使節·随員·官生の客死
第二章 清朝琉球国副使阮廷寶の客死
第三章 清乾隆五十七年の琉球進貢と鄭文英の客死
第四章 福州の琉球人墓
第三編 中国·琉球関係に見る漂着商船
第一章 乾隆十四年における中国商船の琉球漂着
第二章 乾隆十四年(一七四九)に琉球国に漂着した中国商人
第三章 琉球『白姓官話』成立の背景
第四章 同治十二、三年の上海漂着の琉球船
第四編 清代中国と琉球国との物流の諸相
第一章 清代【とう】案から見た琉球国における茶葉の流通
第二章 清代福州から琉球国に舶載された紙
第三章 清代福州から那覇に舶載された磁器の産地
第四章 清代福州から琉球に渡ったヨーロッパ産の布地
第五編 清代中国·琉球関係における諸相
第一章 琉球使節から朝鮮使節に伝えられた台湾鄭経·琉球情報
第二章 「上海新報」に見る琉球国記事
第三章 福州の怡山院·琉球館·萬壽橋·天后宮
第四章 清末の福州琉球館
終章 清代中国と琉球国交渉史の意義
後記
初出一覧
中文要旨
12、日本軍接収図書——中国占領地で接収した図書の行方
出版日期:2011年10月
作者:鞆谷純一 著
出版单位:大阪:大阪公立大學共同出版會
内容简介:序章
第1部 各占領地の日本軍接収図書
第1章 日中戦争下の華北占領地
第2章 日中戦争下の華中占領地
第3章 戦局の進展と接収図書
第4章 太平洋戦争下の上海租界
第5章 太平洋戦争下の香港
第2部 略奪図書の返還
第6章 東京帝国大学附属図書館の略奪図書
第7章 帝国図書館の略奪図書
第8章 京都帝国大学附属図書館の略奪図書
第9章 「中華民国よりの掠奪文化財総目録」に対する日本政府の主張
終章
13、東西学術研究所創立60周年記念論文集
出版日期:2011年10月
作者:関西大学東西学術研究所 編
出版单位:大阪:關西大學出版部
内容简介:
序文(松浦章)
泊園書院の隆盛とその教育(吾妻重二)
「人間観察家協会」と初期人間学的まなざし(柏木治)
〈生の論理学〉に向けて(木岡伸夫)
カール.ヒルティ晩年の思想の批判的考察(芝田豊彦)
唐物素材の能.狂言(関屋俊彦)
近世絵画史における浜田杏堂(中谷伸生)
政争のなかの科学事業(橋本敬造)
「清楽」考(長谷部剛)
ゴメルス.カリーユの正体(平田渡)
趙充国伝小考(藤田高夫)
火野葦平「妖亀伝」論:金銭に翻弄される物語(増田周子)
ヒンプンの諸相からみた中国文化の展開(森隆男)
安禄山女婿李献誠考(森部豊)
西欧的知性とその運命(井上克人)
域外中国語研究の新しい段階(内田慶市)
日本中世後期における経典解釈(大島薫)
唐話資料「小孩児」の語法について(奥村佳代子)
Goliardic and Canonical:Two Treatments of the Mass in Harley 913(パトリック.オニール)
神楽と供物の構造とパフォーマンス分析(熊野建)
エリストンから祖父エドワード.ギボンへのリン号持分の譲渡について(芝井敬司)
厳復と訳語:科学(沈国威)
シンガポール.台湾の【びん】粤系廟と祭神(二階堂善弘)
「子供神」考へ向けて(蜷川順子)
延安の南泥湾五七幹部学校について(萩野脩二)
日本のナマハゲとヨーロッパのクランプス(浜本隆志)
アヘン戦争直前における廣州来航の欧米船(松浦章)
ブラウンシュヴァイクにおけるオイレンシュピーゲルとムメの伝説(森貴史)
コケインの国を求めて(和田葉子)
14、中国文化大革命のダイナミクス
出版日期:2011年10月
作者:谷川真一 著
出版单位:東京:御茶の水書房
内容简介:
序章 文化大革命の動的分析に向けて
第1章 「経験交流」と造反運動の拡散
第2章 造反派の成立から二極化へ
第3章 「支左」政策と軍の分裂
第4章 軍の統一介入から局地紛争へ
第5章 軍の分裂介入から「全面内戦」へ―延安地区の事例
第6章 軍の不介入から「全面内戦」へ
第7章 派閥による排他的支配と抑圧的暴力の拡大
終章 一つのエピソードとしての文化大革命
15、魯迅:海外の中国人研究者が語った人間像
出版日期:2011年10月
作者:小山三郎、鮑耀明 監修;井上新儒等 合編
出版单位:東京:明石書店
内容简介:香港.台湾.米国に移り住んだ中国知識人による魯迅論。本国で神格化されてきた人間像に新しい視点を提供する。編者.鮑耀明と交わされた周豊一(魯迅の弟.周作人の息子)の手紙も収録。そこでは父親とおじ魯迅の確執の真相が語られる。魯迅生誕130周年記念出版。
16、近世琉球中国交流史の研究——居留地.組織体.海域
出版日期:2011年9月
作者:深澤秋人 著
出版单位:沖繩縣宜野灣市:榕樹書林
内容简介:
本書は、近世における琉球と中国の関係を、琉球人の居留地に着目すること、派遣された使節を再現すること、薩摩.琉球.福州をとりまく海域のなかで捉え直すこと―を柱として分析したものである。内容は広範囲に及ぶが、本書の特徴を簡単にまとめると次のようになる。
第一に、琉球使節の居留地である福州琉球館を福州という都市空間のなかに位置付け、その歴史的変遷およびその機能を明らかにした点である。とりわけ福州琉球館が生活.行政.儀礼.祭祀(さいし)といったさまざまな機能を持った空間であったとする指摘は、琉球人の福州における活動を考える上で重要である。
第二に、渡唐使節など中国に赴いた琉球人を詳細に分析したことである。ことに従人(従者)や留学生である勤学人、福建当局との交渉役であった存留通事の内実を明らかにしたこと、さらに渡唐使節の編成.再編過程を詳しく描き出した点に特徴がある。渡唐使節をこれまで以上に重層的に理解することができるようになったと思われる。
第三に、福州などで渡唐役人によって作成される文書の内容、決済方法、搬送経路などの分析を通して、福建当局との交渉方法や渡唐使節の組織運用の実際、福州.琉球.薩摩間の情報伝達の実像を解明したことである。ヒトの移動とともに情報がいかに伝わっていたかが具体化されている。
琉球·中国関係史研究はこれまで多くの成果が生み出されてきた。本書は首里と北京の政治外交的な関係を踏まえながら、渡唐役人の内部構造や福建地方行政との交渉といった比較的ミクロな視点から研究を行うことにより、琉中関係のみならず、琉球の組織的な内部構造、日本における琉球の位置をより具体的に講究することに成功している。
琉球·中国関係史を構成する諸相が琉球史.日本史を理解する上で重要であることを、本書は強く示唆している。(麻生伸一.県文化振興会嘱託員)
17、清朝とチベット仏教——菩薩王となった乾隆帝
出版日期:2011年9月
作者:石濱裕美子 著
出版单位:東京:早稻田大學出版部
内容简介:
満洲人は,朝鮮人,中国人,モンゴル人が混在する遼東平野を故郷とし,これら歴史ある3集団にもまれながら清朝を形成した。そのため,異文化に対して敬意を表することに屈託なく,その摂取についても柔軟であった。
清皇帝は,向き合う集団の文化体系に合わせてその時々に自らの姿を示した。儒教官僚を前にしては儒教思想の説く理想的な王,天子の姿をとり,チベットやモンゴルの仏教徒の前では大乗仏教が理想とする王,菩薩王の姿をとり,満洲人たちの前では八旗の長たるハーンとして君臨した。マルチリンガルな国際人が向き合う集団の言語に合わせて自分の使用する言語を切り替えるように,清皇帝は対する集団の性質に合わせて言語体系や文化的な振る舞いを切り替え,異文化と円滑に交流を行った。
つまり,清皇帝を始めとする満洲人支配層は,満洲語,モンゴル語,漢語,チベット語を程度の差こそあれ理解し,中国文化人であると同時に,チベット仏教徒であり,狩猟に秀でた満洲武人であるという多面的な性格を有していたのである。これは異文化を外なるもの野蛮なるものとして目下に設定する中国の王権とは対照的な性格である。
本書は,清皇帝が持つ複数の性格のうち,チベット仏教徒に向けて清皇帝が示した姿を様々な側面から解明していくものである。(本文「はじめに」より)
作者簡介:
石濱裕美子,早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1997年,早稲田大学より博士(文学)取得。現職早稲田大学教育.総合科学学術院教授。専門はチベット仏教世界(チベット.モンゴル.満洲)の歴史と文化。著書に「図説チベット歴史紀行」(河出書房),「チベット仏教世界の歴史的研究」(東方書店),「チベットを知るための50章」(明石書店)、「世界を魅了するチベット」(三和書籍)。訳書に「ダライラマの仏教入門」(光文社),「ダライラマの密教入門」(光文社),「聖ツォンカパ伝」(大東出版社)。
资料来源:台北《汉学研究通讯》等 陈友冰辑